着付師からの注意点

着付師からの注意点

目次

    式典への出席等で卒業式当日は椅子に座ったり立ったり、移動などで動き回ることも多いと思います。

    振袖などと比べ、比較的動きやすい袴スタイルですが、それでもいつも通りの過ごし方では着崩れを起こしてしまうこともあるので、ポイントを押さえて素敵な1日を過ごして頂きたいと思います。

    椅子に座るときの注意点

    まずは椅子に座るときの注意点です。袴の両脇から手を後ろに入れて、袴を少し持ち上げながら浅く腰掛けます。

    袴を持ち上げずに座ると袴が引っ張られてしまい後ろのふくらみがつぶれ、着崩れの原因になってしまいます。

    また着物の両袖は地面についてしまわないように、膝の上に置いてください。

    階段を上がるときの注意点

    次に階段です。袴はロングスカートだと思ってください。階段を上るときは袴の両脇から手を入れて前を浮かせて上りましょう。

    反対に下りるときは手を入れ袴の後ろを持ち上げてください。

    持ち上げずに袴の裾を踏んでしまうと大けがに繋がることもありますので、ご注意ください。

    車の乗り降りの注意点

    次に車の乗り降りの際の注意点です。乗るときは、椅子に座るときと同じく袴の両脇から手を後ろに入れて裾を持ち上げお尻から車に乗り込みます。

    そして袴の前側に手を入れ裾を持ち上げたら体を回転させ前を向きます。

    その際、着物の両袖は膝の上に置いておきましょう。

    順番としたらお尻→足の順で乗り込むとスムーズです。

    車内では後ろの帯がつぶれないように浅く腰掛けてください。